約1年間、毎日履き続けたSynthese14のレビュー&インプレッション。
まず、けして広島化成の回し者ではありません。
出会い
YZF-R25に乗り始めてから1年くらいは、革靴で乗っていた。
別に乗り味は悪くなく、かかともあったので滑ることも無く、という、別に買い換えなくても全く問題なかったのだけれども、
唯一悩ましい事があった。
雨の日。
レインカバーは論外。カバーを濡れた後どこに置けば良いのかということに。
じゃあ防水の靴を買おうとなったのだけれども、これがなかなかない。
勿論革靴で防水は無い。
長靴を晴れの日も履くのは厳しい。
ブーツはブーツで防水特化のものは嫌に高い。
それで、たまたま見かけたのがエルフのSyntheseだった。
葛藤
最近の人は、多分無いんだろうけど、elfのブランドロゴが嫌だった。
何故なら、elfロゴが背中にバーンと入ったやっすいブルゾンを羽織ったおっさんを幼少時代に沢山見ていたからである。
カルバンクラインやら、アルマーニやらのパチモン感丸出しのアレ。
ブランド安売りしちゃ駄目だよね。
買ってみた
ただ、そんなことを気にしても雨は降るし足は冷たい。
なので、一念発起して買うことにした。
実はバイク用の防水ブーツは結構種類が出ていることを後で知ったのだけれども、これにして良かったと思う。
Synthese14のメリットとデメリットは以下。
良かったこと:値段
定価が17800円+税。
市販価格で13000円位。
気負わずに買える価格が良かった。
市販価格で15000円を超えてくると、一気に買う気が失せていくので。
良かったこと:防水性
本当に凄い。長靴かと思うくらい、Synthese14は水を通さない。
水たまりは勿論、豪雨の際も、靴下は全く濡れなかった。
濡れないようにするコツがあって、
・足首に対してベルクロ(マジックテープ)を目一杯絞る→その後で金属金具で締める
ベルクロが緩いと、そこから侵入する。
良かったこと:防滑性
滑らない。兎に角滑らない。何故滑らないのか不思議でたまらないが、滑らない。
耐油剤配合のソールが良いのかもしれないけれども、水で濡れた人工大理石の上でも滑らない。
雪の上でも滑らない(が、氷は限度があった)。
今までの靴とは次元が違う防滑性には驚かされた。
良かったこと:歩行性
履き始めは、嫌に固いソールだなあと思っていたけれども、次第にこなれてきて、普通に歩くことが出来る。
手持ちブーツ代表のドクターマーチンと比べると雲泥の差。
マーチンは歩き難すぎる・・・。Synthese14の、あのごつい形とは裏腹な、良好な歩行性能。
しかも滑らない(マーチンは、滑りにくそうだけど滑る)。
良かったこと:操作性
シフトをつま先(甲では無く)でやるので、革靴の時にはなかった操作性があった。
アッパーが固いので、つま先が変形せずにそのまま上げてくれる。
レーシングブーツも多分こんな感じで固いんだろうなあ。
足の甲で上げる人は分からないかもしれない。
良かったこと:快適性
防水靴のくせに、ムレを気にしなかった。
上に挙げたマーチンは、脱いだら靴下が汗で濡れたようになっていることがままあったのだけれども、
Synthese14はそれが無い。蒸れないわけでは無いけど、濡れないのは大きい。
悪かったこと:重い
あくまでもブーツなので、革靴と同じ軽さでは無い。
悪かったこと:違和感
ソールが厚いので、乗り味、というか、操作の感じが変わる。まあ、すぐ慣れます。
悪かったこと:脱ぎ履きでワンクッションある
今までは足を入れて靴べらを入れて終了だったが、ベルクロを締める、金具を締めるというワンクッションが増える
悪かったこと:大きい
足が一回り大きく見える。実際大きい。
寿命
約1年(正確には10ヶ月)、乗る日も乗らない日も履き続けて、親指方向から両足とも浸水しだして終了。
外から見ても損傷が分からないので、多分売りにしてるZONDAシステムが内部で破れたんでしょう。
普通のライディングシューズとしては勿論履けるけれども、防水で無ければ意味が無いので、寿命はこの位ということで。
これは、個人的には嬉しい誤算で、いつも革靴もスニーカーも、3ヶ月で履き潰していたので(ローテーションしないのです)、3倍以上の寿命を持っているとも言える。
3倍の寿命ですよ!
勿論同じモノをオーダーして、今到着待ち。
作っているところ
製造会社は広島化成というところで、elfのライセンス品。何故かブリジストンのライセンス品も作っているのだけれども、
ブリジストンは何故自社で作らないのか・・・ゴムメーカーなのに・・・。
これだけ期待を上回る製品を作っているところなのだから、さぞかし色んな良い製品を出しているのだろうと、
広島化成のウェブサイトをのぞいてみたのだけれども、正直ピンとくるモノが無かった。
ライディングシューズも、evoluzione01のみ、欲しいと思う感じ。
・・・Synthese14も、デザインだけだとちょっと買わないかなあ。
ピットシューズも、これだけ滑らないから買いたい、と思っても、デザインが辛くて(子供用の靴みたいな、わざとらしい派手さ)二の足を踏んだ。
ピットで使う分には視認性が良くて良いかもしれないけど、外履きで服に合わせてという感じはかなり難しい。
他、ライディングシューズ以外のブランディングは、全体的にデザインが保守的で、靴としてのエロさが無い。
靴は曲線のエロさが大事だから・・・。是非良いデザイナーに恵まれますように。
余談:Synthese14に期待することは新色。
限定新色で、グリーン×ブラックがあったのだけれども、是非ブルー×ブラックを御願いしたい。
ブルー×グレーは、あれはちょっと流石に・・・。
いわゆる主要国内4メーカーカラーが押さえられてると良いなあ。レッド×ホワイトは昔はヤマハだったかもしれないけれども、
今だと赤はホンダのようだし、青もブルー×ブラック×ライムイエローでスズキエクスターカラーの方が売れそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿